職場の飲み会での精算担当の経験値

仕事の環境

職場では、さまざまな年代、性別、嗜好の人々が一緒に仕事をし時間を共にする。また、仕事のほかに、慰労会や歓送迎会などとして、職場を離れた場でのコミュニケーションの機会もある。

特に、慰労会や歓送迎会など、お酒の席での幹事の役回りは、なかなか悩ましいことに遭遇するものであるが、誰もがこの役割を一定以上担うだけの経験値を蓄積することは重要であろう。

若い時代に、その経験値が蓄積できなくては、将来辛い想いをする。ある程度、年を重ねていい年齢に達した時に、この経験値がないと、多様な人の中で気まずい思いをすることであろう。

飲み会の費用分担は、個人のお金に関わるものだけあって、非常にセンシティブなものである。完全にロジカルにやるだけではうまくいかないところもあるし、かといって全て感覚重視でやると必ずクレームが入る。この辺りのバランス感を持ったスキルを身につける必要がある。

一昔前までは、大学の学生時代にそうしたスキルは身につけてきた人が多かったのではないか。大学の先輩後輩、さらにOB、OB、先生や企業の方との交流会などがあって、それを幹事として務めたことがある人は、その辺りを実地で学べてきたはずである。

学生だからこそ、失敗があっても、許される環境で、体当たりでバランス感のあるスキルを身に付けて、複数の多様な嗜好の人々の間での落とし所としての費用分担の合意の取り方を体得してきたのであろう。

今や、多くの新卒学生は、仲間内での飲み間すら稀な環境で育ってきた。ましてや世の中の風潮からか、少ない飲み会であっても、大体が同じ学年の友達との飲み会が主で、割り勘が当たり前だから、費用分担の合意を取るプロセスすら必要なかった。

企業に就職し、飲み会の幹事を任されたときに、ここでフリーズするのであろう。とにかく費用分担の合意の取り方がわからない。何をすれば良いのか、全くもって頭が白紙状態となり、何もできない。あれよあれよというまに、費用分担の話を切り出すタイミングを失うのである。

飲み会から、半月以上すぎてもまだもごもご、費用分担の話を参加者にお知らせできないでいる。逆に、その姿を見ていてハラハラする諸先輩方も多いのではないだろうか。かといって下手に手助けすると、経験値を獲得する機会にもならないし、幹事の大変な部分だけ引き受けてしまうのはちょっとモヤモヤするので、切り出すにも気が進まない。

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