収入と支出の関係を理解できていますか?

仕事の環境

◇収支に関する理解

多くの人は、自分の収支についてしっかりと理解していると思います。仕事をして給料をもらわないと、生活するためのお金が手に入らないことを知っています。そのため日々、職場に出かけて仕事をしています。

給料がないと、自分が暮らす家を確保できないし、日々の食事も購入することはできません。病気になった時の薬代や治療費も払えません。その意味で、支出に対し収入が少ないと赤字になり、将来の自分の生活が危うくなることは誰にでも分かることだと思います。

この理解は、会社という組織においても同じです。会社組織を維持するためにはたくさんの費用がかかります。場所代や備品、消耗品を購入するお金、また人材に給料を払わなくてはいけません。そのため、しっかりと顧客に価値提供をして売り上げを立てなければなりません。これは一個人の生活と全く同じ構造のはずです。

しかし、今の新入社員は、それがわからないのかもしれません。会社で自分がもらっている給料に加えて、各種会社に所属することでかかる費用等を含めた、それらの総額以上の価値を獲得しないと、その人は会社にいる意味がありません。むしろ負担にしかなっていないのです。

◇自分らしい働き方と収支の関係

今の新入社員は、自分の価値観や自分らしさで働きたいと考えています。その場合、多くの場合、自分の給料すら稼げていない働き方です。それは本当に働いていると言えるのでしょうか?自分の基準では働いていると思い込んでいるかもしれませんが、結局、経済的な収支が成り立っていないので、維持できないもの。つまり働くという事ではないのです。

周囲がもっと働かないと、もっと生産性を上げないと、たとえ嫌でもやらないといけないことがあると言っても、聞く耳を持たないケースもあります。自分の価値観やスタイルを大事にしたいというのです。

もし可能であれば、自分の価値観やスタイルは別に維持したらいいのです。ただし、前提として、少なくとも自分自身の食い扶持は少なくとも稼げる働き方をしないといけません。そうでないと、そもそも社会人としてのスタート地点に立てないのです。それを拒否するということは、生活ができないことを意味するのです。

◇自分らしい価値観やスタイルを考える前提

会社員という立場になった時、その認識ができない人材は一定数います。毎月給料が振り込まれることをいいことに、別に稼がなくてもいいと考えています。多くの場合、上司や同僚がカバーして組織としては収支を合わせるのですが、当の本人はどこ吹く風です。

こうした人材がいると、会社は立ち行かなくなります。なぜ、周囲に負担を撒き散らしているにもかかわらず、自分の価値観やスタイルを大事にしたいと言うのでしょうか。まずは稼げるようになることが不可欠です。稼げるようになってから、自分らしい価値観やスタイルを考えるべきではないでしょうか。もし稼ぐことを拒否するのであれば、組織に属してはいけません。個人事業主でもなんでもやってみればいいのです。生活ができなくなって、稼ぐことの重要性がわかるのですから。

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