「コンサルって、なんだかカッコいい仕事!」そう思っていませんか?
華やかなプレゼン、高度な専門知識、そして何より、世の中の難問を次々と解決していく姿。そんなイメージを抱いてコンサル業界に飛び込む若者は少なくありません。
でも、実はそのイメージとは裏腹に、コンサルタントの仕事は非常に地味です。そして、意外なことに、仕事のテーマは自分で選べないことがほとんど。顧客の抱える悩みは千差万別で、コンサルタント自身が全く関心のないテーマに取り組むこともしばしばです。
なかには、「なんでこのテーマなんだ?」と首をかしげたくなるような仕事もあります。しかし、そんなテーマであっても、執着心をもって取り組まなければ、コンサルタントとしての成果はおぼつかないでしょう。
では、どうやって興味のない仕事にモチベーションを見出し、質の高いアウトプットを出せるのか? 今回は、その鍵となる「面白さ」の正体についてお話しします。
地味で退屈な仕事に潜む「面白さ」
コンサルタントに向いている人は、目の前の課題に取り組むうちに、自然と関心を持ち、いつの間にか「自分事」として熱中できるようになる素養のある人です。
最初こそ「なぜこのテーマなんだ?」と感じていたとしても、情報収集を進めるうちに、こんな世界があったのか、こんな状況になっているのかと、次々に新たな気づきが生まれてきます。まるで、これまでぼやけていた景色が徐々に鮮明になり、真実が見えてくるような感覚です。
この「新たな発見の過程」を心から楽しめる人こそ、コンサルタントに最も親和性があるパーソナリティだと私は思います。
逆に、この過程がどうしても苦痛に感じる人は、正直に言って、コンサルタントとしては致命的です。
多くの人が仕事に「向き・不向き」があると言いますが、私はこの知的好奇心こそが、コンサルタントの「向き」を大きく左右する重要な要素だと感じています。損得勘定抜きで、知的好奇心を満たすために、プライベートの時間までその課題を考え続け、情報収集をしてしまう。そんなスタイルが、この仕事には必要なのです。
コンサルタントを突き動かす「知的探求心」
私がこの考えに至ったのは、ある本の一節を読んだのがきっかけでした。田村正資氏の著書『この時代を生きるための独自性の作り方』にある、こんな言葉です。
「自分と他人の考え方が違っていると感じたとき『人それぞれだよね』といって自己と他者の理解を止めるのではなく、『どうして違うのか』『どのように違うのか』にもう一歩だけこだわって考えてみましょう。」
この助言は、まさにコンサルタントの仕事の本質を言い当てています。
私たちは、「クライアントと自分の考えが違うな」「この業界はなぜこんな状況なんだろう」と感じたとき、「そういうものか」と受け流すのではなく、その「違い」や「なぜ」に徹底的にこだわらなければなりません。その探求の先にこそ、顧客が本当に求める本質的な解決策が見つかるからです。
この「こだわり」は、単なる責任感やプロ意識からだけではなかなか生まれません。自分自身の内側から湧き出る、純粋な「知的探求心」がなければ、地道な情報収集や分析を粘り強く続けることは難しいのです。
「この時代を生きるための 独自性のつくり方」田村正資 (著)
AIが「最適解」を出す時代に、まだ「正しさ」を追い求めますか?これからは、「好き」を武器に勝つ時代です。
若者たちへのメッセージ
いま、多くの若者がコンサル業界の門を叩いています。彼らは、この「知的探求心」というパーソナリティを持っているでしょうか?
仕事を覚え、一人前になったとき、このスタイルが身についていないと、仕事はとてつもなくつらいものになってしまうでしょう。いくら「カッコいいコンサルタント」を目指していても、それは表層的な部分に過ぎません。
地味で、忍耐のいる仕事の連続。その中で、自分の内側から滲み出る知的好奇心を満たすスタンス、それが自分にあるかどうか。
学生のうちに、ぜひ一度じっくりと考えてみてください。
また、周囲の友人や知人に「僕は(私は)そういうタイプだと思う?」と聞いてみるのも良いかもしれません。
もし、その答えが「コンサルタントの仕事スタイルに合致しない」というものであれば、それは決して悲観することではありません。世の中には、あなたのパーソナリティを最大限に活かせる仕事が他にもたくさんあります。
自分の「面白さ」がどこにあるのか。それを知ることが、納得のいくキャリアを歩むための第一歩になるはずです。
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