コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前 単行本(ソフトカバー) – 2024/11/27
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コンサルタントとして輝かしい成果を出しているのに、なぜかチームで孤立してしまう。あなたの周りに、そんな人はいませんか?
あるいは、あなた自身が「自分は優秀なのに、なぜかチームリーダーに抜擢されない」と感じたことはないでしょうか。プロジェクトの成功は個々の能力に大きく依存するため、コンサルタントはロジカルな思考力と専門性を磨き続けることに全力を注ぎます。しかし、その「個の力」を追求するあまり、見落としてしまう致命的な弱点があるのです。
「個人主義」がチームを蝕む瞬間
個人主義に陥ったコンサルタントは、自分の担当部分に問題がなければそれで良しとします。たとえ同じプロジェクト内であっても、同僚の進捗には無関心。さらに、自分の評価に悪影響が出そうになると、身内であるはずのメンバーの足を引っ張るような行動を取ってしまうことさえあります。
このようなマインドでは、プロジェクトの一つの「優秀なパーツ」にはなれても、チームをまとめ、ミッションを完遂させる真のマネージャーにはなれません。もし、この個人主義的な考えのままリーダーになれば、周囲の人間は大きな災難に見舞われることになるでしょう。
真のリーダーシップを育む「二つの経験」
では、どうすればこの落とし穴から抜け出し、チーム全体を率いることができる人材になれるのでしょうか。
その鍵は、「現場」と「企画」の両方を経験することにあります。
現場でコンサルタントとして最前線で戦う経験に加え、組織全体を俯瞰する企画部門で働いた経験が、あなたのマインドセットを根本から変革します。
企画部門では、現場のコンサルタントから厳しい不満や要望を直接受けます。それでも組織全体の戦略を考え、時には泥をかぶりながら調整を進めます。この経験が、あなたの視野を広げ、組織全体への貢献意識を育みます。
真のリーダーと「優秀なプレイヤー」を分けるもの
「優秀なコンサルタント」は、プロジェクトの複雑な課題を論理的に解き、最適な戦略を提案できます。彼らは個人のパフォーマンスでクライアントを納得させ、周囲からも一目置かれる存在です。
しかし、その「個の力」が突出するほど、チームや組織全体への意識が薄れてしまうことがあります。彼らが「優秀なプレイヤー」として終わってしまうのは、まさにこのためです。
一方で、「真のリーダー」は、自身の専門性を持ちながらも、チーム全体の力を引き出すことに注力します。彼らはメンバーの得意分野やモチベーションを理解し、それぞれが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えます。
まとめ:個人からチームへ、そして組織全体へ
コンサルタントとしてのキャリアは、個人としての専門性を高めることから始まります。しかし、真の成長はそこにとどまりません。
個人としての成功から、チームを成功に導く力へ。
そして、組織全体を動かすリーダーシップへと、視野を広げていくこと。
この視点を持つことが、コンサルタントという枠を超え、ビジネスパーソンとして唯一無二の価値を築くための道筋となるのです。
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